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2012.02.05

理系用語で読み解く社会(80) 加齢却状態についての考察

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しかし固化して沈殿した部分に触れると結晶化が促進されかねぬ不安もある。

わずかに融点を下回る状態でありながら惰性で液体のまま在り続ける過冷却、
そんな状態にまで冷え切った液体は固体化する契機を求めているともいえる。

瓶の外側から加熱されて対流が生じて沈降していった液体は沈殿した固体に
触れるや否や固体の表面に出ている分子の腕を取り自らも固体の一部となる。
融点より高い温度の分子が幾つも接触して熱を与えてくれるまでそのままだ。

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知人の事務所に顔を出し少しばかり手伝いをした後の恒例の居酒屋談義の席。
「日本もう駄目じゃないかと不安になる」と語る、定年を過ぎた年頃の知人。

「今まさに働き盛りの年代の自分の子供たちの世代が社会を支えているのに、
その子供たちのコトを信用していない、とも解釈できる発言だ」と指摘した。

子供たち、そして孫たちが、まさにこれから作り上げていく時代であろうに、
その彼らの働きに一縷の希望を抱いても(ただし過剰な期待はせず)良かろう。

齢を重ねるにつれ後悔だの反省だの責任感だのといった過去が重荷となって
どうしても融点が低くなっていってしまうのが人間の常だとは思うけれども
その余計な化合物を取り除こうともせず沈殿していく有様に思わず見かねた。

「子供たちや、その子供たちを信じよう。そして自分たちの世代の反省点を
しっかり伝えて、同じ失敗をせぬようにしてもらえばいい」と考えてほしい。

まあそんな遣り取りさえも人類の歴史で幾億と繰り返されてきただろうけど。

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