« 理系用語で読み解く社会(87) 体力が衰えたときには近隣からの感染症に注意 | トップページ | 目の前の相手が折れたって何も生み出せないし壁も越えられない »

2012.09.04

役に立つか苦言かどうかは受け手次第(101) 弱り目には祟り目がついて回りがちなもの

20120904_img10957_1s


往々にして一つの不幸は他の不幸を呼び込んでしまいがちなもの。

20世紀後半に奇跡的な経済成長が終焉を迎えた日本という国では、
その成長を当然のものとして社会システムを最適化していたため
成長が止まって以来ずっと周辺環境との不整合に苦しんでいるが、
そうそう急には社会システムも変われなくて、思うようにならぬ
苦悩から不満が蓄積し、それぞれの階層が違いに攻撃し合ったり
目立つトコロを余計に叩くなどして全体としての意志決定は停滞、
冷戦後に日本以外の周辺諸国が急速に経済を成長させてきたため
停滞する日本は相対的に地位を脅かされているのが余計に苦しく、
いろいろな局面で我慢を強いられてさらに負の感情のスパイラル。

--
冷戦下の西欧諸国と比べると冷戦下の東アジアは日本経済だけが
突出して急成長したような情勢だったのは、果たして幸か不幸か。

先の大戦で国力すなわち工業力や技術力の差で負けたという点は、
どれだけの人がどれだけ意識していたかどうかは微妙だけれども、
少なくとも冷戦後の時点では周辺諸国に大差をつけていたワケで、
(合理的に考える国ならば)「戦争を仕掛けたくない相手」となり、
その点においてみれば結果的に改善されたと言えるかもしれない。

かつて戦争へと導いたのは20世紀前半の世界的な空気もあったか
とは思うが、外国に対して誤解だとか妄想だとかを重ねた挙句に
感情のままに突っ走ってしまいがちな民衆の、または「衆愚」の、
ヒトという動物の群れとしての非合理的な性質も影響したはずで、
その性質はヒトそのものが持つ本能に根差して容易には変わらぬ。

もちろん非合理的な判断を可能な限り避けようとする工夫も大事、
ではあるが動物としての本能に逆らうようなもので非常に困難だ。
ヒトの本質が大きく変わらないのなら他の手段でも補うのが好手。

さて今ここに於いては如何なる手段でヒトの本質を補えるだろう。

|

« 理系用語で読み解く社会(87) 体力が衰えたときには近隣からの感染症に注意 | トップページ | 目の前の相手が折れたって何も生み出せないし壁も越えられない »