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2012/09/10

出張旅行記(52) なるほどNIPPONかもしれない

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出張というほどでもないんだが日帰りで宇都宮から少しの場所へ。
JR日光線の駅の階段には明治44年鐵道院との文字が刻まれていた。
プラットフォームは大谷石を積んだ上にコンクリートブロックと
アスファルトで嵩上げ工事を施してあって、階段はそこに据わる。

近代化を急ぐ日本に赴任してきた「お雇い外国人」の観光ルート、
その一つが日光の寺社群だったらしく早くから鉄道が走っていた。
そいえば軽井沢もまたお雇い外国人の別荘地として拓かれたので、
やはり早くから鉄道が敷かれ急勾配対策で早期に電化されたとか。

刻印には製造者名もあり船渠会社の手によるものと記されている。
日本で大掛かりな鉄製構造物を早くから作っていたのが造船所で、
その技術を転じ橋梁なども手掛けたものと思われるが、調べれば
経営が厳しかった頃とのことで事業多角化を狙った可能性もある。

その企業は戦争や経済危機や自然災害などに影響を受けながらも
事業を継承し続け今もなお命脈は保たれているというコトらしい。
しかしその長い歴史でさえも、近くを通る日光街道には敵わない。
そしてさらに古くから、この地を人は下野国と呼び習わしてきた。

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大都市や近郊では建物も社会インフラも新陳代謝が激しく近代の
歴史遺構は消失してしまいがちだけれども、郊外や観光地別荘地
などには風化の力も強く働かず忘れかけられた遺物も残りやすい。

ましてや昔から大切に維持されてきた歴史遺産のある場所なれば、
そこに重畳して少しずつ新しいモノが加えられていくのであろう。
逆に辿っていくと重なっていったモノゴトが明らかになってくる。

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