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2012/11/30

中央だけでは完了しないし現場だけでは指揮できない

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官僚というのは自ら学んできたり経験してきたコトを消化して
後の世代が続くような仕組みを考えていくのも仕事なのだなと、
旧軍官僚あたりの人たちの回顧などを読んだりしていて思った。

その一方で彼ら自身の学習や経験の及ぶ範囲から外れた部分に、
やはり想像で補うだけでは足りない面もあるのだなとも感じる。
中央の仕事というのは末端まで規律を行き届かせ全体が円滑に
働ける環境を整えるコトだと思うのだが今も昔もソコは弱いか。

最前線というのは与えられた任務を忠実に守るコトが求められ、
かつ規律を守り、また自己および所属組織を守るコトも重要だ。
しかし現場は何が起こるか分からない上に緊迫した場面も多く、
任務不達成や人員喪失といった想定外の事態は無数に発生した。
さらには守るべきモノゴトが沢山ありすぎて優先順位が混乱し
結果として規律が守られなくなったようなケースも少なからず。

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現場は、可能そうならば任務や責務や使命感を優先し、それが
危うくなれば自己の名誉や生命を優先していくのは当然の成行。
そして中央が、規律を作るのに熱心であるが規律を崩すことは
少ないのに対し、現場というのは規律緩和を要求したり実際に
規律に従わず任務や生命を全うするような実力行使で崩したり、
といったコトをするものだから中央との齟齬は大きくなる道理。

戦時の記録など読んでいると末期の頃には現場が中央の管理を
離れ結果を出して、後に中央から追認されるといったケースも
散見されるけれども時既に遅く失地挽回には到底足りなかった。

このような策を平時から行えるようにしておくのが望ましいの
だと思うが平時となれば中央と現場の距離は有事より余計遠く、
事態が収束すれば全てが忘却されてしまいがちだもんで難しい。

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