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2013.04.25

はなばなし・見ようによって姿を変える八重咲きの花

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ツツジの公園の反対側の丘の麓は、室町時代の武将の逸話にちなんだ山吹の公園だ。
こっちはツツジ公園よりさらに後から整備されたらしく数年前までは知らなかった。
この一帯の浅く広い谷間の西側に沿って古くからの街道があり線路も市街地も西に
寄った形となっているが、手狭な旧街道を補うべく近年になって農地が多い東側を
通す形で十数年前くらいから伸びてきたバイパスが、ちょうど山吹の公園の目の前。

江戸時代になると山吹色とは黄金の代名詞みたいな扱い(昭和の時代劇の偏見)だが、
まあそれはそれとしてヤエヤマブキは歌に歌われるほど昔から存在していたのだな。
その武将の時代には既に昔の歌であり、教養として扱われているくらいなのだから、
大昔のハナシというのは昔の人にとっても、今の人が思うのと同じように、やはり
昔話なのであり、それゆえに教養として共有されていた、と考えるのが妥当だろう。

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普段の行動範囲は、ちょうどその逸話の武将が活躍した舞台と、ほぼ重なっている。
数々の城を築いたり守ったり攻め落としたりしたといわれ、東京都心の江戸城から、
実家近くの川越城や、父方の先祖の縁がある鉢形城まで、全てに深い関わりがある。
また、この公園から遠くない複数の古い山寺の由来でも名が挙げられるほどである。
おかげで複数の方向から姿を眺めるコトができた気がして、ちょっと親近感が湧く。

この人物は知恵があり勉強家で大胆さも持ち合わせ数多くの逸話が伝わっているが、
まあきっと、いろいろやったコトの一部だけが尾鰭をつけて、あるいは全くの創作
とか別の人の逸話からの借り物で、面白可笑しく語れるのだけが残ったに違いない。
そんな具合に古い物語を変えてみたり、あるいは古い物語に新たな物語を加えたり
しながら後世に伝えるのも、「伝承」という観点からは面白いのではないかと思う。

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