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2013/06/03

どっちを見てますか

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児童向け音楽会のような場に子供を連れてくる親というのは
もともとそういうのに親しんでいる人なのだよな、と思った。
そうして非遺伝的に受け継がれていくコトは結構多いはずだ。

非遺伝的ではあるけれど、同一のモノゴトに触れるにしても
どのように受容されるかは成熟度合いにより違ってくるはず。
しかしその全てを誰かがコントロールするなんて到底無理で。

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ところで思うのだが「親が子供に見せたいもの」というのは、
子供が小さい頃は特に、また倫理観の強そうな親ほど顕著に、
「害悪なく楽しめるもの」に集中しがちなように思えるけど、
そういうのを見せないでいれば子供は健全に育つのだろうか。

何を目指しているのか、それに対し行動は妥当なものなのか、
という考え方をよくここで話題にしているけど、今回もそう。

「健全なものだけを子供に見せる“良い親”」という姿勢を
示すのが目的であれば、実に正しい行動だとは思うのだけど、
多くの保護者が表面的には上記の姿勢を肯定したがらぬはず。
つまり目的は、もっと違うトコロにあってほしいもののはず。

当然ながら子供たちは、親が見せてくれたモノゴトについて
それなりに親しみを持ちつつ、成長の過程で他のモノゴトに
ついても自然に触れていって考えを深めていくはずではある。
それに「親の意向とは関係なく子供が見たがるもの」もある。

親が見せたがらなかったモノゴトに触れる子供たちの反応も、
もちろん親のコントロールの範囲外。不安はつきまとうけど、
子供たちの感覚を信じて託す以外、何もできないのが人の親。
「信じるに足る子供であってほしい」こそ相応しい目的では?

そこから逆算して、改めて現状の行動を見直せるかどうかだ。

まあ人の親だとか教育者だとかに限らず人生の全般において
こういう場面は常にある。折に触れてできるようでありたい。

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