« 理系用語で読み解く社会(89) 圧力は全方向に向かうものだが | トップページ | 科学系ヨタ話(21) 天然植物キケイダー »

2013.08.21

現代社会にも跋扈する呪術集団?

20130821_img17133_1s


ソーシャル()でのヒト集団というかクラスタのようなの
を見てて思うのだけど、そこで人々を周囲に集めている
「識者」ってのは「指揮者」みたいなものかもしれない。

仕事は二つあって、一つは何かあったとき周囲に集まる
人々を指揮・誘導するコト、もう一つは日頃から周囲の
同調者を教え導いて何かあったときに備えさせるコトと。

この指揮者もとい識者と、演者ならぬ同調者との関係は、
まあ少なからず相互依存的になってしまいがちでもある。
そうならないグループも当然あるけど依存し合う連中が
悪目立ちして何やら教祖と信者みたい、と皮肉られたり。
(遠巻きに揶揄すると団結に必要な敵として扱われるが)

--
ヒトビトの半ば呪術めいた言動は21世紀の今でさえ結構
残ってて、たとえば大した害のないトコロで言えば占い、
性格診断とか心理テストなどとしても受け継がれている。
こういった性質はヒトが群れる動物でしかなかった時代、
また科学が広まる前の社会の中では、それなりに役立つ
ものだったとは思うけど、次第に邪魔になりつつもある。

たとえば情報伝達、ヒトが適応してきた環境からすると
何桁倍も広い範囲まで、何桁分の一くらいの短い時間で、
情報が届くようになってしまった、それが今のヨノナカ。
おかげで必ずといっていいほどヒトは情報の届く範囲を
過小な方へ見込み違って、かつ思わぬ早さで反発の声が
届いて面食らって逆上し返したりで、炎上させてしまう。

たとえば「危機を指摘して警鐘鳴らす自分えれー」とか、
「偉そうな連中のダメなトコロを指摘できる自分えれー」
とかそういったのも、相手からみれば、ある種の攻撃だ。
誰かが(当人の中の理想と現実との齟齬を補填する形で)
心理防壁として用いた言霊あるいは呪文のような言動も、
しばしば別の誰かに対し直接攻撃のようになってしまう。

その攻撃を増強するのが同調者による情報拡散・増幅網。
指揮者が発したのを細切れにして繋ぎ合わせて再構成し、
ついでに鬱憤を混ぜ込んで放り投げたりするコトもある。
また逆に同調者が識者の側に与える情報も無視できない。
憂さ晴らし成分を多く含む再構成発言がフィードバック
されてくるのばかり見てればそりゃぁおかしくもなろう。

数十年もすれば、ネットスラングも歴史上の用語として
扱われるようになるんじゃないか、とか思ったりしたが、
その一部、たとえば「情報弱者」といったような用語は、
表現としては死語になるかもしれないが、しかしヒトが
これまで獲得してきた感覚との齟齬は、当面埋まるまい、
言葉こそ移り変わりつつも類似の現象は続くのだと思う。

|

« 理系用語で読み解く社会(89) 圧力は全方向に向かうものだが | トップページ | 科学系ヨタ話(21) 天然植物キケイダー »