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2013.09.05

われ、関する

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その人が何を目指しているかによって、思い付く仮説は
ずいぶん違ってくるのだと思う。もちろん多彩な仮説を
挙げて現実に最も近そうなのを選べればベターなのだが、
ヒト集団内に於いては必ずしも適切な仮説そして目標を
選択できるとも限らず、ときに残念な結果にもなったり。

広域災害の際に、たまたま持ち合わせていた品物や以前
から備蓄していた品物などを互いに出し合って分け合い、
それでも足りない部分は皆で知恵を働かせて間に合わせ、
外から助力が得られるまで持ちこたえようとしたりする。
でもこれは非常に限られた状況でのみ生じる現象である。
使えるリソースを上手に使って困難な状況を乗り切ろう、
足りさせるコトこそ全員に共通する目的、という意識を
誰が言うでもなく共有されている状況ゆえ可能なのだと。

集団内のヒトビトの目標の方向性っていうのは、束ねる
のが本当に難しい。内部の階層が複雑すぎたり、異なる
価値観で活動するグループに分かれていたりすると特に。
そこまで行かなくとも上下関係は常にあり大概は上から
下へと価値観が押しつけられるような構造になりがちで、
そこへ所属する社会階層が上と下とで異なってたりする
ような場合には相互の交流が乏しければすぐに方向性が
乖離してしまって、全体の活動に齟齬を来す結果となる。

たとえば日本の大企業など見ていると、まあよく分かる。
成長が停滞してくれば支出を絞り込むから上下の交流の
機会が減り、人材の登用も減って下層から上層へと成り
上がる道も細る、停滞が長引けば乖離は大きくなる道理。
そんな中で挑戦し続けるなんて掛け声を発したとしても
上の方だけの空文になってしまい下の方までは響かない。
そして上層では失敗を恐れるあまり責任転嫁の先取りを
し合い、全体としては尻込みし続ける組織と化していく。

状況が厳しいときほど、上の方の連中は下の方の連中を
しっかり仲間に引き入れていかないといけないのだろう。
何かを維持するには意地だけでは足りない。それは低い
階層の者ほど深刻だ。それに見合う分の稼ぎだって必要。

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実は昨日のアレ、そこそこの企業のトップの発言だった。
そこが少し気懸かりなトコロで、底辺に近い階層にいる
ような人たちのコトを、もっと知ってほしいと期待する。
まだ成長過程の会社だから成り上がりパスも充分あると
思うけど、いつかは成長も滞る。なくなったときが怖い。

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