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2013.12.14

科学系ヨタ話(22) 色彩の序列

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そういえば、色というのは【いろいろと】実に興味深いものでもある。

色が作り出される原理には、分子が特定の波長の光を吸収する作用と
分子の構造によって特定の波長の光が反射されたり散乱されたりする
作用とか、そいうのが絡み合っていて、これが視覚にも関わってくる。

それはそうと人間の色を作り出そうとする試みは昔からずっとあって、
木石虫草の類から色素を抽出して繊維に定着させてみたり、さらには
それを変性させて色を変えたり定着性を高めるなど、ずっとやってた。
こういう試みが化学などの素地となっているのは言うまでもないけど、
その化学が確立し発達してくると色々な合成をするようになってきた。
知識やノウハウが蓄積していってるけど、やってるコトは続いている。

さて、前置きが長くなったが、普段着は地味な茶色やグレーが好みだ。
それぞれを「ジミー・ブラウン」「ジミー・グレイ」と自称している。
合成繊維を合成色素で茶色く染めれば自然っぽいイメージを受けるし、
天然繊維を天然色素で灰色にしたなら自然からは縁遠く感じられるし、
(まあ実際そういう組み合わせなのかどうかはともかく、印象として)
この地味な色合いの、由来ではなくヒトの心理に働く意味を着ている。

先日どこかで見掛けた偽バイアグラの話題を扱ったニュースの中では、
「通常の品は青い錠剤だが、『ゴールド』と称した金色の錠剤がある、
金色は通常の何倍もの有効成分が配合されたもので、『効く』と評判」
などという内容があった、高級感を持つもの、上位にあるものという
位置付け、ふと気付けば運転免許の青帯と金帯そっくりの対比である。

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人間は色に意味を持たせたりする。あるいはそう感じ取る性質がある。
冠の色で位を見分けられるようにした話は有名だが、古くから着衣の
色などは身分や職業を示す意味もあって反する者は共同体に罰された。

近代以前には戦争の際の装いも色彩豊かなものが多かった、もちろん
警告色として敵を威嚇する意味もあっただろう、しかし共同体のため
生命を張る戦士たちに敬意を払って社会はそれを認めたとも言えよう。

その社会において制作や維持に手間暇かかって高くつくのは高級な色、
手軽に得られ使い続けられるのは安い色、そういう面も多分にあった。
茶色や灰色は概ね汚れも目立ちにくく、社会的には安い色で落ち着く。

そういう風に考えてくと、科学と社会の接点は色々あるのだと感じる。

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