« 生命維持のシステム | トップページ | 末っ子たちの座談会 »

2014.07.30

祭礼文化の生存競争

20140730_img17442_1s


実家へ向かう電車は小一時間ほど。途中駅ホームで浴衣姿の人たちが
それなりの頻度で見受けられたのは、まさに夏休みシーズンらしいな、
とか考えていたら次第に電車が混雑してきて浴衣姿の割合も高まって
きたもんだから何かと思ったが、そういえば夏祭りがあるのであった。
(実は事前に実家へ電話した際に聞いていたのだが完全に忘れていた)

この夏祭りというのは、寺社の祭礼だとか村祭りといった古くからの
由来があるというワケでもなく近年になって妙に拡大してきたもので、
一応、祭りだからというコトで交通規制が敷かれて出店が並んでるが、
ただ中心街の至るところに提灯を沢山飾っている程度でしかなかった。

それが、市の方針もあるのだろう、年々派手に演出されるようになり、
駅前には敷地を管理する鉄道会社とタイアップしてステージを設けて
色々な演目を見せるなどして、かなり多くの人を集めるようになった。

もともと混雑が苦手な上に、今回のように実家へ向かうだけの目的で
訪れている身からすれば人々の熱気や騒々しさに、ただ疲れるばかり。

せいぜい実家への道すがら出店で何か買って軽く飲み食いするくらい。

--
そんな夏祭りの中を「I'm an alien, I'm an legal alien」な気分で
通り抜けているとき、揃いの踊り衣装を身に着けた集団が目についた。

この祭りは夏祭りだけど、いわゆる盆踊りの類ではないので踊らない。
最近は舞台で披露したり、または練り歩いたりするようになったのか、
と思っていたが、この装いは何処か見覚えがある。そして思い出した。

さてはこれが噂に聞く「よさこい汚染」か(他に「ソーラン汚染」も)。
集団で練り歩く踊りを愛好する一部の人たちが、特に大した華もない
各地の祭りを盛り上げるつもりで、まあ傍から見れば主役を乗っ取る
感じに、さも当然という顔をして入り込んできている、という現象だ。

まあたしかに、この夏祭りには特段の由来も伝統も行事も伴わなくて、
取り入りやすかっただろうし、市や商工会などにすれば、盛り上がる
なら歓迎となるだろう。そうやって感染力のある風俗が広まっていく。
ただ、次第次第に各地の祭りが、そればかりになっていってしまって、
何処でも同じような内容になってしまうのが、個人的に気になるけど。

|

« 生命維持のシステム | トップページ | 末っ子たちの座談会 »