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2014.11.10

ときは再び動き出す

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午後には旅の目的の中でも最も重要な墓参、いつも使う両津の港より
小木港からの方が距離があるので少しばかり時間が掛かる。寄り道は
少しだけにして、トキ保護センターと、あと佐渡国分寺に短時間だけ。

小木から真野までの道は過去にも走った。丘陵地を越える起伏ある道。
真野からさらに北西へ、再び登って降りると相川に出るワケで、昔は
金山と港を結ぶ道でもあったはずだが、佐渡で唯一の国道は真野から
北東へ折れて両津へ向かう、両フェリー港を結ぶルートとなっている。
そのフェリー自体も国道扱いで、要するに本土から本土へ戻る道筋だ。

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そういえば昔読んだ民俗学者の本では、戦後くらいでも佐渡には一周
道路が完全に整備されていなくて陸上交通は不便であったとかそんな
ハナシがあったような気がする(読み返すのが面倒なので確認しない)。

沿岸部には小さな入江と磯が入り組んでいて、道路を通すのは難儀で
あったコトだろう。だから昔の主な交通手段は船か、徒歩か、牛馬か。
それに比べれば便利になった。けど道ができれば他との格差が生じる。

両津に比べると小木は寂れた印象を感じる。船のダイヤからして違う。
東京方面からの客は便利で速い新幹線で新潟に出て両津へ渡ってくる。
だから便数も増える、ちょっとした格差でも次第に拡大していくのだ。

道路でも、そこまで明瞭ではないにせよ似たような格差が生じるのは、
インターチェンジ周辺など見れば何となく想像できる。もっと小さな
規模の道路でも、バスツアーなどで観光客の足に大きく影響してくる。

もちろん挽回の可能性はある。来春の新幹線延伸で東京から直江津へ
出やすくなり、小木もいろいろ変わるコトだろう。むしろ宿根木など、
地道に蓄積してきたコトが状況の変化で大きく動き出す可能性もある。

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