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2015/05/09

古い道から見る景色

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まあ「いつものルート」だって目新しいコトがあったりはするものだ。
というか、そういう「お気に入り」の場所なら何度訪れても飽きない。

古代まで遡る山寺は、年に1~2度は訪れている。中世になると武士の
庇護を受けて栄え、全山に無数の堂宇を結ぶまでになったといわれる。

武家との勢力抗争に敗れ焼かれた後は小さな山寺となってしまったが、
その名残としては山中に群生する著莪の花や茶の木など数多くあって、
下の谷間の集落では今も林業が盛んであることも、またそれだという。
いや寺域にも手入れの行き届いた見事な巨木が幾つも聳え立っている。

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この場所は山の中だけに焼き討ちされた跡が市街地に飲まれるような
コトもなく、山中そこかしこに平らな土壇となった建物跡や青石塔婆、
それから井戸など点在し、それらを結んでいた道の痕跡も、ほぼ杣道
のような状態だが一部は今も辿るコトが可能で、ときには石段もある。

もともと寺の建材を目的として植えられたのであろう針葉樹が覆って、
外から見れば今や近隣の普通の山林と何ら違わない姿となっているが、
木々に埋もれた季節それぞれの彩りに人の営みの痕跡が見え隠れする。

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