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2015/06/24

察するけど少し遅い

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仕事かと思って出た電話で話を聞いていたら間違い電話だったっぽい。

もともと様々な会社から電話が掛かってくるコトが少なくない仕事で、
携帯電話が鳴ったら割と早めに出るのだけど、たまに名乗らないまま
話を聞いてしまう癖があって、そして今回の相手は自分の名前を確認
せず用件を切り出してきたので、そのまま話が進みそうになっていた。

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こういう場面を振り返って検証してみると、自分の脳内に展開される
認識プロセスの詳細が少し分かってくる。まず最初に、視聴覚を合成
した情景イメージを脳裏に展開しておき、そこに対して既存の記憶を
マッチングさせて意味を推し量っている様子。情景を展開する部分と
意味を量る部分とは別々に動作しており、互いに連携しているものの、
前者より後者の方が随分と遅れて処理をしている点も、一つの特徴か。

たとえば、今回のように電話を受けて話を聞く場面では、字面を追う
部分と、その文章を意味として理解していく部分とが並列処理をする。
相手が名乗った社名がテキストイメージとして認識され、その社名に
心当たりあるようなないような、と脳内で検索している頃には、もう
相手の話しはじめた用件もテキスト化され流れてきていて、そっちも
並行して脳内に該当する案件がないかと検索してるような感じだった。

で結局、社名は似たような名前を知ってるけど違う、用件テキストの
中にあった日付も該当する情報が脳内にない、同じく用件に含まれて
いた訪問先の社名についても一致ないし類似の要素が見当たらなくて、
ようやく「どうやら間違い電話を受けたらしい」という認識に至った。
それで電話を受けてからの会話ログを振り返ったら、自分が名乗って
いなかったと気付いて、相手の話を遮って確認すれば案の定であった。

発番は固定電話、最初に「携帯電話へ失礼します」と言ってきたから、
名刺にあった番号へ手入力して、押し間違いをしたのだと推測される。
こういうのも実は脳内に展開したログから後になって察したハナシで、
展開された情景イメージが残ったままでいるから読み取れるのだろう。

ちなみに、このイメージは上書きされたり蒸発するなどして消えてく
のが基本だが、ときたま長く保存されるイメージもあり、何年も前の
情景でも(さすがに相当な劣化はあるが)後から再認識するコトがある。
何とも、随分と時間をかけて察する場合があるものだと我ながら思う。

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