そんなコトバっかり

2014.06.16

そんなコトバっかり(8) 外へ流れ出していくコトバ

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言語には文化的背景が密接に絡み合ってるというか、日本語のように
ほぼ国家と言語圏がイコールの場合などでは特に、そこらへん不可分。
そういう言語と他の言語が絡む遣り取りには、いろいろ注意が必要だ。

「この言語に於いては一般的に文章中で明示されない情報」というか
「この言語に於ける一般的な文章パターンの中に含まれていない情報」
みたいなのがあって、翻訳などするときにはそれを補ってやらないと、
「コイツいったい何のハナシをしてるんだ」みたいな誤解の源となる。

逆に翻訳されるコトを前提として書いたり発言する場合も気をつける。
いったん自分の口から出てしまったが最後、その先もう制御できない。
「この言語に於ける一般的な文章パターンの中に含まれてしまう情報」
など翻訳先で付加されてしまうと、もう手に負えなくなったりもする。
まあそんな機会なんて多くないんだが、だからこそ意識した方が良い。

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2014.06.15

そんなコトバっかり(7) 外から流れ寄り付いた言葉

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ある深夜アニメのオープニング曲、音楽としては気に入ってるんだが
歌詞をよくよく聞くと日本語として微妙なんじゃないか、と思ったり
したものの、作品そのものが遠い未来を舞台にしたSFなので言語など
大きく変わっていて当然(というか固有名などが実際そんな風味だし)
なのかなと考えたら大して気にならなくなった。さてそれで良いのか。

日本における漢字の読みには、漢音・呉音・唐音といった違いがあり、
これは列島に入ってきた時代に応じて現地での政権・政治文化の中心
などが異なっていた影響だが、それぞれ慣例として受け継がれてきた。
教養を重ねた人ほど同じ読みの繋がりからなる熟語に慣れているので、
そこから外れた組み合わせを見ると違和感を覚えるようになっている。
まあそれも、時代が降るにつれ曖昧になってきているとは思うけれど。

ひょっとしたら朝鮮半島などでも同じような傾向があるのかもしれん。
それと、アルファベットの国々でもラテン語やギリシア語などに由来
する語は数多くあるワケで、それぞれの言語での活用などにも影響を
及ぼしているケースはあるかな、このへん詳しくないので分からんが。

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2014.03.20

そんなコトバっかり(6) 里を出れば里とは違って

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それから特定思想に深く結びついた用語というのも間違いなくあって、
まあ業界用語というか、その方面のコミュニティ内での隠語だったり
するワケだけど、この用語がネイティブでない者たちに、どのような
印象を与えるかを意識して使っている人なんて、まあそう多くはない。

だから用語から「お里が知れる」なんて事態が、まあよくあるワケで。

もちろん「お里が知れる」という表現そのもののイメージも踏まえて
考えれば分かると思うが、“里”を敵視する者たちからは叩かれるよ。
となれば泥沼の宗教戦争、伝えようとした内容なんて置き去りにされ、
対立する集団どうしの叩き合いが生じるだけ。何したいんだアンタら。

発言には気をつけた方が良いってのは、その影響範囲を考えてのコト。

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2014.03.19

そんなコトバっかり(5) 郷に入れば郷ごとに違う

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あえて使うのを避けて別の言い方を選んでる用語は誰でもあると思う。
個人的な例を示すなら、生まれも育ちも武蔵国でありながら「マクド」
と呼んでいる。これは以前からで、林檎印の計算機と区別したいから。

まあこの手の言い方の選択は、それこそ個人の好みが大きく関係する。
けどもちろん、その人が普段いる生活圏や周囲の人などの影響もある。

友達と電話で喋ってて「医師」か「ドクター」かという話題になった。
「博士と区別するためドクターという言い方は避ける」とする友人に
対して「院内なら医師=博士と思って間違いないしドクターでも別に」

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2014.03.17

そんなコトバっかり(4) 外来言語取り込み天国

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脳が慣れるのを拒否してて、いつまでも違和感が抜けない単語もある。

仕事の文章では必要だと判断したら否応なしに使うようにしているが、
「セキュリティ対策」みたいな用語は個人的に断じて使う気にならん。

これはセキュリティ強化のための対策そのもの、または対策すること、
みたいなニュアンスで使っているのだと頭では分かっているのだけど、
英語のsecurityそのものが、そういう意味まで内包している感じだし、
どうにも馬から落馬、頭が頭痛で痛い、みたいな感じになってしまう。

「リマインドする」などといった言い回しも、それに近い印象がある。
「IT技術」とか言われると、もうなんかどんな顔をしたら良いのやら。

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2014.03.16

そんなコトバっかり(3) 印象独走刷り込み地獄

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「○○はこうして作られた」といった見出しをネット上で見掛けたが、
より正確に言うならば「○○はこのような経緯で出来上がっていった」
くらいが妥当ではないか、誰かが意図して作ったように見えて好かん。

「見出し詐欺」とはよく言ったもので、こんな見出しを読んだ時点で
もはや本文に対するバイアスを多くの読者に植え付けてしまっている。
ここで最初に違和感を持たなかったら、後に続く本文も飲んでしまう。

どちらかというと古い人種だから余計そう感じるのかもしれないけど、
画面上に表示された文章は紙に書かれた文章より頭に入りづらいので、
ネット上の記事では見出しの印象に影響を受ける度合いが強く感じる。

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2014.03.15

そんなコトバっかり(2) 曰本語(←普通に読めるけど)

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漢字とカタカナで似たような形の文字があって使いづらい部分もある。
ある、というよりズバリ「カ」と「力」のコトを言っているワケだが。

まあ手書きのとき明確に区別つくように意識して書き分けている人は
さすがに多くないと思うけど、印刷や画面表示の書体でも大差なくて、
読むときは文脈に依存する法則性に基づいて脳が勝手に処理している。
だから「駅ナ力」とか書いたって、殆どの人は違和感も持たないのだ。

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2014.03.14

そんなコトバっかり(1) にぽんご(←なぜか書けない)

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看板だとか飲食店のメニューなどの文字は雰囲気を重視してアレンジ
されていたりするのが多く、しばしば別の文字列に空目をしてしまう。

以前どこかの喫茶店で、小さなスペースの中に詰め込むように肉筆で
書き込まれたメニューに「ミノレウシープ」なる商品を見た気がした。

メモしか残ってなくて詳細は忘れたがインスタントコーヒーか何かの
パッケージか、「MINI BLEND」なるブレンド名に遭遇したコトがある。

加工食品の原材料表記なんかも詰め込み系が多くて空目の宝庫となる。
「ソルトビール」は、甘いんだか塩っぱいのかビールなのか分からん。

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